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島田市川根中学校での尺八教室の記事が中日新聞に掲載されました。
2009年3月18日
縄巻さん(左)から尺八を教わる生徒ら=島田市の川根中学校多目的室で |
和文化に親しむ教育の一環として年1回、2年生対象に音楽の時間を利用して
開かれている尺八教室。講師は、尺八奏者縄巻修巳さん(55)=藤枝市。
「尺八の音域はほとんどフルートと同じ。フルートで出ない音も、微妙な指遣いで
出すことができます」。室町時代のものなど5種類の尺八のほか、縦笛3種、中学生も
使うリコーダーなど15種類の笛を持ち込んだ解説は、丁寧で分かりやすい。
何より生徒には心地よい、あるいは聴いたことがある「コンドルは飛んでいく」「ジュピター」
などの演奏が理解を助けている。
「フゥーウウーッ」。尺八は首振り3年といわれ、難しい楽器のイメージが強い。
しかも51人の生徒全員が手にするのさえ初めて。
ところが、挑戦し始めると、あちこちで確かな音色を奏で始めた。
地元の祭りで、小さいころから笛に接する機会が多いせいか、半数近くの生徒が
それらしい音を出したのには、縄巻さんも驚いていた。
「尺八など和文化を学び始めて、生徒に落ち着きが出てきて。集中力もついてきた」。
西田校長は学習効果に目を見張っている。 (浅野宮宏)