10月31日 「二つの再会」
昨日は修巳と東京へ行って来ました。台風が来ていたので車で行くか新幹線で
行くか迷いましたが結局車にしました。東名事故で7kmも渋滞したけれど無事に
娘のマンションに到着。2ヶ月半ぶりに娘と再会しました。娘は長い髪がますます
長くなっていました。家族とはそういうものなのか、久しぶりの再会で場所が違っ
てもこちらにいる時とまったく変わりなく、娘と私が話す横で修巳がパソコンを触り、
時々3人で話が盛り上がるという感じでした。時間はどんどん過ぎて行き、予定
時刻に3人でマンションを出ました。電車を乗り継ぎ目的地へ。山下兼司先生の
コンサートを聴きました。
      
山下兼司先生は修巳の師、山下無風先生のご子息で日本を代表するフルート
奏者です。兼司先生は毎年多数の演奏会に出演されていますが、「土曜日の
コンサート」と銘打った面白い演奏会を年に2〜3回開いていらっしゃいます。
出演が先生だけの時もあれば、ギター、声楽、チェロ、(伴奏をするのでピアノは
必ずいます)など出演者も曲目も変わり、毎回考えたプログラムを組まれていらっ
しゃいます。先生は少し前から体調を崩されていると聞いており心配していました。
お見舞いの気持ちもありコンサートに伺いましたが先生とは3年ぶりの再会です。
静かな会場にフルートの柔らかい音色や歌声が響きわたりコンサートは楽しい
ものでしたが、先生は椅子に座って演奏し、立つ時にはピアノを支えにされるなど
やはり体がお辛いご様子でした。話す時には軽快で笑顔が素敵ないつもの先生
そのものでしたが、気を遣ってくださっているのではないかとかえって心配になり
ました。
      
このコンサートでは終了時に抽選をし、当たった方にプレゼントをくださいます。
3年前には娘に青い玉のストラップが当たりましたが、今回も娘は小物入れが
当たりました。そして修巳は抽選ではなく、とてもとても貴重な物を先生から頂き
ました。先生が持つ唯一のお父様の形見の尺八です。「僕がいなくなったら管理
してくれる人がいないから。」と笑ってさらっとおっしゃるので胸が詰まって言葉が
出ませんでした。また、同じケースに入れてくださっていた竹の吹き口が付いた
珍しいフルートの頭部管はお父様が遊び心で作らせたものだそうですが、後で
娘が大事そうにマンションに持って帰りました。このコンサートは今回で70回。
71回、72回、、と続いていかれますように。心から祈っています。
      
暴風雨を覚悟していたのに会場を出た時には雨はやんでいました。午後10時に
娘と別れ東名をひた走り午前1時に帰宅しました。寝たのは3時頃でしたが今日は
笛の発表会。私は聴いていただけでしたが修巳は音響や自分の演奏で疲れた
だろうと思います。明後日は市内の中学で二人で演奏があるので体調に気をつけ
て頑張ります。
                地下鉄通路の修巳と娘
   
10月26日   「嬉しいこと」
10月は小学校の音楽会に向けての準備が始まります。子供達は自分がやりたい
楽器を希望し、一つの楽器に希望者が重なるとオーディションをやって先生が一人
に絞ります。生徒のアイカちゃんは去年、ピアノ伴奏をやりたいと希望しましたが、
残念ながらオーディションまでに間に合わせることができませんでした。 
アイカちゃんはとてもしっかりした子で、ピアノを習いに来た幼稚園の時から「おねが
いします。」「ありがとうございました。」とはっきり挨拶するし何よりも人の話をよく聞
いています。次回は夢が叶うようにしてあげなければとこの一年、音読みやリズム
読みに力を入れ曲をたくさんこなして来ました。オーディションの前には臨時レッスン
をして曲をみてあげました。オーディションの次の日がレッスンだったのでドキドキし
てアイカちゃんを待っていたら、「お願いします。」の声の後で部屋に入りながら「ピア
ノに決まりました。」と嬉しいけれど照れているのか半笑いの顔で私の方に寄って来
ました。「ほんと!?良かった〜。アイカちゃん、よく頑張ったねえ。」と言ったら座り
ながら大きな声で「ありがとうございました。」と言ってくれたので胸が熱くなりました。
アイカちゃんはいま3年生。風邪などひかずに本番を迎えて欲しいです。
    
NHK-FM放送の「邦楽ジョッキー」で修巳の演奏が放送されました。musicページ
の「黒い瞳」というCDの中の「ケルトの子守唄」です。
     
今年の6月に挙式した(1月に入籍して新婚生活を始めていました)姪が男の子を
出産しました。きっと女の子だよと娘と話していたので見事に予想は外れましたが
大きくて元気な子の様です。遠くてすぐに顔を見に行けないのが残念です。
   
10月20日 「世界音楽紀行」
昨年に引き続き修巳が藤枝郷土博物館・文学館より依頼されてプロデュースした
イベントが世界音楽紀行です。この10月から来年2月まで毎月1回世界の音楽を
テーマにコンサートが開催されます。先日16日(土)に第一回目の日本編(沖縄
地方)として島袋辰也さんのコンサートが開催されました。
                                   
沖縄音楽といえば三線(さんしん・・・私は「蛇皮線」という言い方の方が馴染みが
あります)三味線(しゃみせん)とは違う独特の音は、かなり強い音になってもどこか
甘さがあり、目を閉じて聴くと、波が静かに打ち寄せてくるような懐かしさを感じました。
島袋さんの歌声はとても張りがあり若さに溢れていて、沖縄のいろいろな地方に伝わ
る民謡から私達がよく知るヒット曲までお話を交えながら演奏してくれました。修巳は
後ろでずっと音響を担当して音の調節をしていました。
     
コンサート会場は藤枝文学館の展示室ですが絵画や写経など毎月展示品が変わり
ます。開演まで作品を眺めるのも雰囲気があっていいですよ。来月20日はフランス
編でギターの調べ、12月18日はハープ、そして1月15日は私と修巳で日本編(青春
の歌)、最後は2月19日ブラジル編で歌とギターです。歌のホベルト・カサノヴァさんは
のど自慢全国大会チャンピオンです。見たいもの1回だけでも見ることができますので
ぜひお出掛けください。
                         
10月15日 「満開のコスモス」
昨日、柏屋の演奏に来てくれた友人がメールをくれました。「(静岡)葵タワーに
エコールドパリを見に行った帰りに(岡部)玉露の里手前のコスモス畑を見ました。
見頃だよ。」と写真が添付されていました。そのコスモスの美しさにすぐにでも行き
たかったのですが、昨日は別の友人と会う約束があったので行けませんでした。
今日は修巳が演奏に行く日なのですが、明日は岡部龍勢まつりでごった返すから
とても無理だし、来週は天気がわからないと言ったら一緒に行ってくれました。
           
           
           
画像が良くないですが、とにかく広大なコスモス畑だとわかって頂けるでしょうか。
とても画面には収め切れません。もっともっとあるんです。幼稚園児が植えた種が
ここまで育ったと聞きました。れんげと違い土のために植えてあるわけではないで
すが本当に心を癒してくれます。まだ来週も見頃が続くと思います。お近くの方は
ぜひお出掛けください。
  
10月10日 「感謝の一日」
昨日は藤枝市岡部の大旅籠柏屋(かしばや)で修巳と演奏して来ました。金曜日
まで汗ばむほどの陽気だったのが一転して雨になり、中庭の舞台で灯りに照らさ
れて演奏する予定だったのがお座敷での演奏になりました。機材を車に積んで家
を出る頃には強い雨になり、これでは来てくれる人もいないかなと気落ちしました。
柏屋に到着してから町づくり委員会の方々が楽器の運搬を手伝ってくださり座敷の
奥に演奏場所を決めました。皆さんでこちらの要望に応えて動いてくださったので
本当に助かりました。音響の用意をして30分ほど音出し。6時頃に柏屋敷地内の
一祥庵でご飯を頂きました。
    
部屋に戻って衣装に着替える時、赤いロングドレスとピンクのワンピースのどちらに
するか迷いましたが、屋内のお座敷で弾くということを考えてワンピースにしました。
時間も無くなって来たので急いで着替えてネックレスをつけようと留め具のバネを
つまんだ瞬間、音もなくバネが折れてしまいました。取れちゃった!取れちゃった!
と声を上げたら修巳が見てくれましたが、バネをつまんで片方の穴に差し込む形の
ネックレスなので、そのバネが折れたらすぐには直せません。とりあえず私の髪ゴム
を使い首の後ろで結んでくれました。ありがとう、それじゃあコサージュをつけるよと
手に持った瞬間、今度はコサージュの重なった花びらの中心の花が丸ごと取れて
しまいました!また修巳が見てくれて、私の持っていた七つ道具の針と糸で花びら
を縫い留めてくれました。
                           
  ←コサージュの中心の、チューリップの花のようになって
    いる部分が丸ごと取れてしまいました。
    
時間になって出て行ったら思った以上にお客様が来てくださっていて感激しました。
私の小学校時代の友人も「雨なら行かない」と言っていたのに、ご主人まで誘って
来てくれていました。三部屋分の襖をすべて取り払ってお客様に座って頂いたので
すが、部屋に入れなかった方々がたくさん土間の方にいらっしゃり、土間からは全く
私達の姿が見えず音だけ聴くという状態で本当に申し訳なかったです。休憩を挟ん
で2時間弱演奏しましたが、皆さん喜んで帰ってくださり嬉しかったです。終了後も
大勢の方が運搬を手伝ってくださったので、とても早く帰ることができました。
演奏会を企画してくださった町づくり委員会の皆さん、雨の中来てくださったお客様、
そして、ピンチの時に頼りになる修巳に感謝、感謝の一日でした。
   
10月2日   「今週あれこれ」
9/25から3日間修巳は笛の会のお仲間数人と九州旅行に出掛けました。
青葉の笛ゆかりの地や阿蘇山など楽しく見て回った様です。たくさん写真を撮って
来ましたが、のどかでゆっくり時間が流れていそうな土地に思えました。
         
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大腸ガン検査のため修巳がいなくなった日から食事制限。野菜やお豆腐など好きな
物は食べられないので味気なかったです。翌日は病院指定の食事。おかゆや味噌汁
が2回で夕食はコーンスープのみ。でも、思ったよりも量が多かったので心配したほど
お腹は空きませんでした。おやつもあったし。
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27日、いよいよ大腸ガンの精密検査へ。朝食を抜いて病院に行き、同じく検査を
受ける6人と一緒に検査水を飲み始めましたが、、、。なんでしょう、あの不味さ。
10分おきに飲み始めて3回目あたりですでに吐きそうになりました。看護師さんが
心配して見に来てくれたり血圧を測ってくれましたが一気に150まで上がりました。
検査は30分ほどでしたが腸の曲がり角って凄く痛いんですね。痛いを連発したので
鎮静剤を打たれましたが、そのすぐ後で医師の指示で酸素吸入されました。息をして
いなかった様です。結果はまったく異常なしで良かったんですが、あの水は二度と飲
みたくないです。
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29日は修巳の母方の叔母のお葬式でした。体調をくずし緊急入院してからわずか
10日ほどで逝ってしまいました。上品で優しくて大好きな叔母でした。叔母は小さい
頃から体が弱かった様で子供の頃も生死をさまよう大病をしたそうです。今回は肺炎
で亡くなりましたがリウマチにもなっていたそうです。77歳という年齢はまだまだ先が
ある年なので、体が丈夫だったらもっと色々な話ができただろうと残念でなりません。
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10/1から藤枝大祭が始まりました。3年に一度開かれる大祭りです。市内14町の
屋台が長唄・三味線・囃子方による演奏で地踊りを披露します。
「藤枝大祭」と検索して頂くとHPが出ますので、ぜひ一度お出掛けください。
        
   画像はすべて藤枝大祭HPからお借りしました
                   
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2010年 10月