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2016年 12月
12月21日   「ちっちゃな文化展その3」
ちっちゃな文化展その1、その2はこちらをご覧ください。→
                  
清水邸を出て、また元来た道に合流するために歩いていたら作品を展示している
家がありました。ハンドメイドのバッグなどが並んでいましたが、目を惹かれたのは
壁にずらっと並べて掛けられた額縁です。一つの絵が部分ごとに何枚も重ねられて
浮き出て見える3Dアートでした。
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素敵な作品ばかりでしたが、特に、真ん中に飾られた大きな額がとても気に入
りました。値段を見ようとしたら「非売品」でした。似たような絵柄のものは他にもあり
ましたが、そのが一番気に入ったので諦め切れず、近くに居た作家さんに声を掛け
てみました。「これを欲しい」というの言葉に、その方は困った様子で「売れない」
と答えました。「じゃあ同じを注文するからこれとは別に作ってもらえないか」と聞い
たら、「できるにはできるけど凄く手間がかかって高価になる」との返事でした。
具体的な金額は聞かなかったけれど話が進みそうもなかったので、仕方がなくその
家をあとにし、元来た道に戻ってまたあれこれ覗いてから帰途に着きました。
             画像:掛川市HP
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帰り道でも家に帰ってからも気持ちがすっきりせず、無理を言っても交渉するべきだっ
たと悔やまれてならず連絡を取ってみようと思いましたが、文化展のパンフレットで
お名前はわかったものの、ネットで検索しても情報が出て来ませんでした。
一つだけ、ちっちゃな文化展のスタッフさんでしょうか、お店をやっている方のブログ
があり、そこに3Dアートの方の名前が書いてあったので、そのブログに問い合わせ
てみました。あまり期待していなかったのですが、ブログの方はすぐに返事をくださり、3D
アートの方の連絡先を教えてくれました。
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3Dアートの作家さんは土居憲子さんといい、遠鉄百貨店などでも作品展をやる方
でした。早速電話して、あの非売品が欲しいとお願いしました。二度、三度連絡を取り
合い、そののパーツを売る問屋にも問い合わせをした結果、もうそののパーツは
売っていなくて同じ物を作れないとわかり、結局土居さんはその非売品を売ってくだ
さいました。
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撮り方が下手で申し訳ありません。ある家の中庭の風景です。
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          木々のが何枚も重ねて作られています。
    
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わかりにくいですが、左奥の窓際に一匹、手前の赤いテーブル前の椅子に一匹、       
その前の石畳に一匹、計三匹の猫がいます。
                        
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子供を抱いたお母さんが家の中に入るところです。
   
 立体になっている感じはわかって頂けたでしょうか。
         
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このがそんなにいいの?と思われた方もいるかもしれませんが、が小さかった頃、
修巳は年間通じてまともな時間に帰って来ることが無くはいつも一人でした。もちろん
修巳は帰ってくれば一生懸命、の世話をしてくれましたが、頼りたい時にほとんど留守で、
具合の悪いを毛布にくるんで後部座席に寝かせて自分で運転して夜間救急に行くことも
何度もありました。
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近くに住む母や姉がたくさん協力してくれましたが、それでもいつもいろんな事が苦しかった
です。そんな時にいつも私の側に居てくれたのが「とら」「たま」「くー」の三匹の猫でした。
この子たちが居てくれたから、辛かった日々を笑って乗り越えて来られたと思います。
 「とら」も「たま」も星になってしまったけど、「くー」ちゃんはまだ居ます。16歳と高齢になり
 ましたが毎晩布団で一緒に寝ています。このを見ると三匹と暮らしていた頃を思い出す
 のです。
       
1時間半くらい滞在しただけでしたが、「ちっちゃな文化展」に行って良かったです。来年も
都合が合えば行きたいと思います。修巳はできれば演奏で関わりたいと言っていました。
叶うといいなと思います。教えてくれた鈴木さん、有難うございました。